中国学科Department of Chinese Studies
4年間の学びの流れ - 3年次
更に中国語力を伸ばし、言語?文化コース、社会コース、翻訳?通訳コースに分かれ、ゼミに所属して中国語圏の研究を深めます。
〈主なカリキュラム〉
- 中国語 IIIの科目(会話、講読、文法作文、各1コマずつ)のほかに、時事中国語、ビジネス中国語、応用ビジネス中国語で、中国語の力を更にブラッシュアップしていきます。
- ゼミに分かれて少人数で専門分野の分析?発表?討論の力を養います。
- 引き続き研究各論科目を履修し、興味のある分野を専門的に学びます。
- 翻訳?通訳演習で翻訳力、通訳力を高めます。中国人の教員が中国語でおこなう原語特殊講義もあります。
在学生からのメッセージ
A. G. さん
岐阜県立加納高等学校出身 2021年度入学
3年次は、これまで学んだ基礎的な中国語をさらに発展させるために、研究演習(=ゼミ)や研究講読などの授業を通して、中国語圏の研究をしています。私は、翻訳?通訳コースのゼミに所属しています。研究演習(中国語)の授業について紹介します。
中国語での学習報告、プレゼン、演劇、現地調査など、様々な活動を通して、上級中国語を身につけます。また、翻訳と通訳の根底にある日中対照研究を通して、日中両言語に対する体系的な理解を深めます。さらに、映画字幕、中国語景観、ジョーク、レシピなど、多様な題材を扱う翻訳演習を通して、翻訳の技能を磨きます。そのほか、検定試験の指導も受けます。私は3年次に中国語検定の2級を取得しました。
それに加えて、大学では様々なことに取り組むことができます。私は中国学科以外に教職課程と日本語教員課程の勉強をしています。中学校(英語)、高校(英語と中国語)の教職課程の授業を受けています。来年、高校へ中国語の教育実習に行く予定です。自分が教える立場になることで、改めて中国語について考える機会となり、知識を広げることができます。
私は、1年間台湾留学も経験しました。とても忙しい毎日ですが、ゼミの先生をはじめ、サポートしてくれる環境が整っているので、安心していろいろなことに挑戦することができます。ぜひ、中国学科で充実した大学生活を送って下さい。
時間割例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1限目 | 中国語Ⅲ(講読) | 研究各論(中国文化) | |||
2限目 | 読書と豊かな人間性 | Academic WritingⅡ | 研究演習(中国語) | 教育制度論 | |
3限目 | 学習指導と学校図書館 | 研究各論(中国経済) | 研究各論(英語学研究I) | 学校経営と学校図書館 | |
4限目 | 研究各論(中国歴史) | 教育相談論 | 中国語Ⅲ(文法作文) | 中国語Ⅲ(会話) | |
5限目 | 特別活動論 | Research & Discussion Ⅱ | 教科教育法(英語)IV |
年間スケジュール
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
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前期開講 | 前期試験 | 夏休み | 集中講義 | 後期開講 | 大学祭 | 後期試験?後期集中講義 | 春休み |
授業内容の概要
中国語 III(文法作文)、中国語 III(会話)、中国語 III(講読)
「文法作文」では、すでに学習した文法の基礎の上にさらに難度の高い文法を積みかさね、間違いを発見し正しく訂正できる力を養います。同時に正しい書き言葉で自己の考えを記述でき、初歩的に短文を書ける能力を身につけます。テーマを決めて作文を書きます。更にHSK5級と中国語検定試験準1級に合格する能力を磨きます。「会話」では中国語で叙述を行う能力をつけ、討論形式でコミュニケーションがとれるようになることを目指します。 「講読」では現代中国語の文法事項を確実に理解し、まとまった長さの文章を読み解く力をつけると同時に、文章に書かれた内容を通して、中国語圏の社会や文化に対する理解を深めます。
時事中国語
中国語の新聞記事の精読を通じて中国語の読解力を高めると同時に、激動する中国社会への理解を深めることを目的とします。現代中国の政治?経済?社会を扱った中国語書籍の講読を通じて、文意の正確な解釈と適切な日本語への翻訳の仕方を学習します。これにより、①中国語文献の資料解釈?翻訳力の向上を図り、②今日の中国(および台湾を含む中国語圏社会)が直面している様々な問題群に対する基礎的理解を深めます。
医療?福祉中国語
この科目は、専門的な中国語を使って医療現場の通訳と翻訳の能力を養成する授業です。また、中国語の総合応用力の上達も視野に入れています。将来、医療?福祉分野で仕事したい方はぜひご参加下さい。担当の先生がもともとお医者さまなので、医療に関する語学力だけでなく、医療現場に関する知識や経験なども伝えてもらえます。この授業では、まず医療用語を中国語で説明し、そのうえで、各病状を中国語でどう表現するかを学びます。また、この専門領域での基本知識などを勉強して、医療現場においてどう活かすかを体験してもらいます。 更に、医療、福祉をテーマとする本文を読んで、様々な場面において、実践的な練習をペアで行います。